0517 D班ゼミ発表

2018/05/17D班ゼミ発表

 

 

はじめまして、B4の大野です。

更新が遅れてしまい申し訳ありません

 

今回のゼミでは議題に対して多くの提案や議論が展開されました

いまだにB4の質問が少ないので頑張ろうと思っています…

 

[以下議事録-B4・2人 D1・1人-]

 

 

 

■B4 三須 裕介

 

ジェントリフィケーションについて

「ジェントリフィケーション‐Gentrification‐」は都市において比較的貧困な層が多く住むインナーシティなどを中心に、再開発や新事業の発展のため豊かな層が流入し地域の構造が組み変わる都市再編現象のこと。

1970~1990年の間における研究内容の既往研究であったが、日本におけるものや2000年以降の原理が異なるとされているジェントリフィケーションについても調べていきたい

 

 

・ジェントリフィケーションのどの側面に興味があるのか?

→地価の仕組みに興味がある、読んでいて面白いという感覚がある。

・実際の場所や具体性を探してみると、話が展開するのでは?

(e.g.TOR武蔵小杉-人や路線の結節点にタワーマンションやグランツリーなどで地域の地価上昇や人口の過密化が起こる。それによる立ち退きなどの現象が起きている)

・街を選定するときに、いろいろなタワマンを比較すなど方法があるのでは?

・高級化とは別の現象(様々な変化)もメカニズムとして見られるのでは?

資本が生まれる前にはまず低級化がおきる。低級層を車で通過してCBD(Central Business District)へ向かう

・都市を“断面的に”見てはどうか?

→幹線道路などは駅とは違う吸収力を持っている。そこで分断しみると見えてくるものがあるかもしれない。

 

 

■B4 原竹 凌太朗

 

アフォーダンス論とデザインの研究について

「コモナリティ‐commonality-」とは建築や場所のデザインを通して、人々がスキルを伴い共有する様々なふるまいによって作り出される場のひろがりを作り出すこと。

それらを関連付けながら研究を進めていきたい

 

 

・前期の目標として何らかの設計手法の獲得が大事なのでは?

(e.g.中村拓志の微視的設計論 アトリエ1などを参考にしてみるのはどうか)

ふるまいと形態が連動していくような空間、突き詰めるとミースなど

・原理的機能主義、行為と空間の間にどのようなふるまいを見いだせるか。

複数の行為が束になってプログラムを作り出す。

・1対1の対応ではなく複数の活動が許容される空間をつくる設計手法をしている建築家の本などを読めばいいのでは

・神社‐なにも存在しない空間から拝むという振る舞い(儀礼)に対してあとから空間が出来上がっていく。儀礼の場が拝殿などの建築空間になっていった

→振る舞いとはずれていくのでは?可能性としての議論

祭儀があってもっともふさわしい空間ができあがり、自由な振る舞いが不可能になる

→建物を欲するとは振る舞いを制度化すること。どっちがどっちに従う、のではなく常に緊張状態にパラレルに行われてきた

・発見的なアフォーダンスはどのようにみつければよいか

→街でひたすら人間を観察するなど

 

 

■D2 和田 隆介

 

既往研究

川嶋勝『近代日本における建築出版活動の史的展開に関する研究―昭和戦前期までの建築出版組織の形成と建築図書の役割』について

建築出版図書側の視点から建築図書全体の系譜を概観する。

1章:建築出版組織の4類型、2章:建築書院、3章:洪用社、

4章:構成社書房で構成されている。

建築運動=ジャーナリズム説を通史的前提として捉えそれらを相対化していくスタンス

建築出版組織を分類し定義つけ、建築図書の系譜を概観することが特徴としてあげられる

検討として

・建築運動=ジャーナリズム説(宮内)を通史としてよいのか

・発行部数や流通などの量的視点の必要性

・戦後の視点

・政治的なジャーナリズムに対して非政治的な建築図書の系譜として整理しているように見える…

 

 

・本や図集自体に興味があるというよりは、ジャーナリズム運動や社会運動などに興味があるように思える。

→たしかにその通りで、出版社はどのクラスの消費者に対して図表を表したかったのかの関係など

・高級階級(いわゆる東大や早稲田などのエリート)と中堅技術者階級(高手学校でドラフトマンを育てる、建築とは何かというのは学ばない)

建築を欲しがるような層:近代は中流層が増える時代で、それに対して宮内パラダイムはおそらく中流層ではなくエリート層向け

・川嶋さんが宮内流ではない建築家の形式と弁証法

→2人が対立軸を作ってくれたので、プロパガンダ的な歴史を捉え、宮内さんを超えるようなことがミッションなのでは?

・月刊誌と単行本の違いは?

→月刊誌は次号が出るたびに前のものは捨てられる。雑誌はある種、博打的。

・ムーブメントと出版社の関係はどの様に見ていくのか

→より具体的なムーブメントを特定して、実際に人に聞いたりしないといけない

・これからのメディアの土台をどのように研究するか

→まずは興味のある時代を徹底的に調べる

(e.g.1920年代の雑誌ではない出版クラス、すべてが連動して動いていることを描く)

・メディアは様々。あらゆるメディアの有り様を調べる⇒そこから何が調べたいのか

・運動体もさまざまあるのでは。問題の捉え方の話で、川嶋さんがなにをやっていたかは関係ない

 

 

[議事録終わり]