11/20 C班ゼミ

11月20日はC班のゼミ発表でした。

 

 

B4 小林

参考文献:

『江戸・東京の都市史―近代以降期の都市・建築・社会―』(2014)松山恵

『帝都復興と生活空間―関東大震災の市街地形成の論理』(2006)田中傑

土地の所有、政策に対する反応について言及したところに成果がある。

つまり、政策とその結果としての空間ではなく、どの政策が誰に降りかかり、そして彼らはどのように反応したのかというアクター的見解で東京の町屋や都市の空間の歴史をとらえる。

・議論

平面図など、詳細な住宅の図面の入手は可能か。

土地利用…都市計画の用途ゾーニング

研究の方針→田中傑さんの研究をマネする(同じように資料を集めて、同じような手法で違う場所でやってみる)という方針でやってみる。

 

M1棟方『シュルレアリスムと建築』

芸術運動からの発展として、シュルレアリスムを対象に調査した。

シュルレアリスム(超現実主義)とは、無意識の表面化、無意識と理性との一致を目指し、夢と現実の矛盾した状態を肯定する運動

・岩澤錠児、入江正之「カレル・タイゲの1930年代後半から1940年代のシュルレアリスム運動期の建築思想の変遷と論稿「自然と建築の序説」に見る彼の晩年の建築思想:カレル・タイゲ研究」では、20世紀初頭のチェコの建築の近代化過程において重要といわれるカレル・タイゲの建築批評家としての側面に着目し、その建築思想をあきらかにすることを目的としている。

・今後、シュルレアリスムに関する事やシュルレアリスム的に建築をみること、シュルレアリスム運動期における建築を調査していく。

 

議論

シュルレアリスムの概念を建築で表現することとはどういうことか。

・自分の建築への興味とシュルレアリスムがなぜ一致したか。

シュルレアリスムを直接的に表現している作家の作品などを調べるのはどうか。

・1910-20年のロシア構成主義などのほかの芸術運動があるなかでなぜシュルレアリスムを選んだか。またこの運動期と、磯崎新ポストモダン期の論考とは時代的に違うのではないかという時代的観点があるのではないか。

・コンテクスチュアリズムとの関係性があるのではないか。ex.)手術台の上のミシンと傘の出会い:異なるコンテクストに属するものが重なりあった時の違和感

 

M1 山下

参考文献:

アイヌ近現代史読本』(2001)小笠原信之

アイヌ学入門』(2015)瀬川拓郎

アイヌ民族の信仰感、生業が明治の同化政策や和人の進行によってどのように変容していったのかについて研究していくために、まずはアイヌに対してどのように政策がとられたのか、どのような運動があったのかについて、大きく明治時代の動きを調査。

 

・議論

近代的な意味、だけでなく、古代的な意味での「土地所有」がアイヌにはなかったものと考えられる。

保護法が制定されたときに、半強制的に狩猟採集から農業へと生業を変化させられた。

アイヌのどのような文化がいつ頃無くなっていくのか。

明治時代、北海道を日本領にするにあたって、そこに住む人間の戸籍は必ず作られるはず。

アイヌの人々の文字、言語のありようによって歴史の記録の仕方が異なる。文字がないのであれば、アイヌの言語にアクセスできて、かつ文字に残せる人の接触が必須。

アイヌの詩…アイヌ語はアルファベットになる。

 

参考事例:台湾の平地原住民

漢人(農業従事者)の流入の活発化→ぼやぼやとしている原住民に土地所有に明確な決まりを決めさせる(制度化)→原住民から買う→狩猟できる場所がなくなっていく→原住民のオリジナルの生業は消えていく→信仰、儀式が残っていく。

まずは、アイヌで文化変容を空間の観点からアクセスすることはどこまでいけるかを見極め、できそうになければ世界各地いくつもある文化変容にフィールドを映してみるという手もある。