2017/7/13 D班ゼミ発表

 

 

D班ゼミ発表の報告です。

前日サブゼミ連絡なしにサボり申し訳ありません。

という気持ちでいっぱいのB4櫻井です。

 

棚橋京平〈『市民活動行動学』を読んで〉

 

【発表】

社会学の観点から事例を見つつ昨今の生活を見ていった

・ICTの活用の両面的な役割を面白いと感じている

・買い物、ICT、居住、観光の4つの項目から人の行動の動機や問題点を説明

・前回は人の生活の変化、多様なライフスタイルを見ていったが、今回は社会学から何かを見れると思った

 

【質疑】

・本の著者は社会学者なのか、土木関係の人か。土木の人。

・4つの項目は興味あるやつなのか、本の4分類なのか。

個人的に面白いやつをあげた。建築の勉強していると、人間の生活形態、状況に興味がある。

・3番(居住)以外は空間と結びつきにくい、空間と結びつけるべきではないか。

最終的に居住に着地していきたい。居住=家ではないので直接家につながるわけではない。情報社会含め生活。

・ICTの位置付けは?

仕事がオフィスでしかできなかったのが、場所性がなくなっていった。連結器の間の移動を豊かにできる。土木がやることとしてアーバンデザイン。歩道、道路、堤防をつくる。

・反Amazon

根拠は?北海道JRが破綻寸前。商店街を守るためなのか、ネットショッピングを対象。本屋は定価、小売店を守りたい。商業は競争。地域文化の継承役。本屋のポジションが大事なのかも。弱者を守るみたいな発言が根拠づけされていないのではないか。多角的な考察が必要。フランス、民主主義的な力。

・ネット社会ICTの補完とオンラインショップの背景がどう影響してくるか、どちらが優勢か。

Amazon法と補完は違うとおもっている。オンラインの促進と停止が双方向に影響している。対抗していく考えは難しくモリスらがその考え派。

・インスタの特異性。観光地のユニークさがリピート率と反対なのでは?視覚情報が先にあることが美を半減させているのではないか。ウェイティング。都市を待つという観点のみに特化してサーベイしてみると面白い。大学の学部のときの待機場所はない、みたいな。ポジティブに指定されている空間。病院の待機時間の娯楽さの必要性を考えるのも楽しいほうがいいのでは。ビルの屋上や広場は親たちが待つ場と言える。その空間が設計で変えることができるかもしれない。

・本を書いた人の立場を知る必要がある。偏見や固定概念。理屈をどう作るかというところに面白さを見いだせるかもしれない。

 

ウェイティングの考え方は面白いと感じた。設計するときはその場所に人が滞在するかただ通るか、両方兼ねてにぎわいを創出するのかは意識しないといけないが滞在をその場所の目的とせずとも心地よい空間は必要だし楽しそう。

 

 

武田俊哉〈佐原と醸造業〉

 

【発表】

・自然や都市と関わりが深い「産業」について調べ考えを整理する

醸造業の歴史を見て、米の収穫量が生産量と直結していて衰退していることがわかる

・現在も残る酒蔵2つ

・実地調査にいって写真をとり地図と重ねて発表

・持続的な都市の姿と営み

 

【質疑】

・酒蔵で観光もしないといけない。管理する人と観光に来る人の動線計画などが詳しくわかると面白そう。建築的な空間に落とし込めるのではないか。一番奥に40%くらいの製造の場所。製品補完、居住空間、事務、接客、ゾーニングが明瞭に読み取れる。

杜氏というシステムは今も残っているのか、なぜ?やっている人が高齢者。昭和に入社したまま40年一筋。醸造業の専門化。この人が文化を残したい。南部杜氏という大きい組織、酒造りの知識を持った集団、蔵と敷地を持っている、蔵元が場所を提供、杜氏が技術を提供。いい水が必要。

・管理者たちの動線は?搬入とか移動がみたい。

・縦軸動線で処理しているのが基本的。機械化のメンテナンスや搬入とかのほうが変化が激しそう。杜氏=雪国、様々な土地にある。冬場になる前に移動して春前にかえる。近世に拡大。消費すたいるの変化。高度成長で極端な人口移動。冬場の稼ぎのために来ていた。灘が酒造りで巨大なところ。トレーラーで運ばれて最後のプロセスを他の地域でやっている。それまでは灘でやっている。かなりの大規模。長が勉強して杜氏になる。

生産のシステムが変化しつつも維持していくかが面白い。

・建て替えている蔵は完全に新築なのか?新築。木材が新しいのか、構法によって酒も変わってくる。蔵造りに似せて倉庫をつくる。材を転用しているところもある。

・何人くらいで?まだわからない。多くて10人くらい、寝泊りする場所がこのスペースなら少ないことが考察できる。

・機械化は人をかけずに管理をするためにある。風邪を入れる入れないなどの機械化の影響も考えて計画する必要がある。

・働く建築働き方が面白い。全体としてどのように働いているのかが面白い。

 

伝統的なものと現代性を繋げて、未来に継承していく建築群が面白いと思った。ベストな動線計画なのかは定かではないがおそらくほぼベストに近いから成り立っているのだと思う。ここで行われている仕組みを他でも活かせると楽しそう。

 

 

中村彩〈海の論理と陸の論理から考える、品川埠頭・大井埠頭の形成〉

 

【発表】

・渡辺さんに100%賛成ではない

・自分で海の論理、陸の論理を組み立てないと渡辺さんと同じことになってしまう。

・港湾計画から品川、大井埠頭に関する記述を調べる

・なぜ鉄道事業が減ったのか

 

【質疑】

・物流の具体的な仕組みは構成されているのか。まだ把握していないが、海側から見ていくのが正しいと思っていて、陸にあるコンテナを移動させたり、運ぶ車やその駐車場があることを把握できる。陸の論理は海の論理の延長。スタートは水深、岸壁、長さとか。

・鉄道があるのは?廃止されているやつ?モーダルシフトは何?

コンテナ=トラックが一つ特徴。貨物駅までもっていって日本各地へ。感染トラックをシフトチェンジしよう、1990年におわった臨港鉄道は存在しない。

・どうして廃止になったのか。トラックという輸送手段が時間を気にしなくていいとこなど、止められるところもあるしトラックなどの方が効率的だから鉄道はいらなくなったのではないか。

・ひとつの基準できまるわけではなくて、脱中心的システム。何を運ぶのかによっても比較をしないといけない。直接比較するのはどうなのか、乗り物同士を比較するだけだと足りないのではないか。単純な比較はだめなのではないか。駐車場の不足に関しても問題がでてきてしまうのではないか。鉄道も詰め替えもしないといけない。JRのマークが付いていたりしているのでコンテナ内部の詰め替えは行っているはず。鉄道の場合はまた違うシステムが介入してきているのではないか。

 

どの項目にも自分の視点からの考察がされていた。ヴィジョンが見えていて、論理の構成も足りないところを埋めていく過程で、わかりやすい発表でした。

 

 

 

今進太郎〈『場所の現象学』を読んで〉

 

【発表】

エドワード・レルフ『場所の現象学』を読んで

・場所のアイデンティティーやオーセンティシティを取り上げる

・部外者と部内者である共通点があるのではないかという仮説

・関連研究をみて場所性から都市の構成をみているものを探った

・場所の固有性が地形を言っているように思えるが位置関係からも固有性がいえるのではないか

 

【質疑】

・作った図の重なるところが固有性なのか?固有性に計画者は関係ないというか別のレイヤーで考えるべきなのではないか。つまり居住者が自発的に作っていくのが固有性なのではないか。本物の場所性を計画者が消してしまっているならば、居住者が意味付けしている。80~90年代に流行った。人間が直接的につくったものが本物になる。

・人間がいなくなっても都市は残る。身体の感じるままの場所にばかり目をやっていると見逃すことも多くなる。

・東京のグリットが先行形態とどのような関連があるのか。

 

時間が短く、質疑が少なくなってしまい残念。常に自分で仮説を立てていて、他者からの矢印を受け取ろうという姿勢が良かった。自分の考えなしに事実を並べていてもいいものはできないなと思った。

 

 

 

芦谷龍征〈首都圏西部における小田急沿線について〉

 

【発表】

・時刻表を用いて新宿から各駅への時間差を算出

複々線化の事業の進行について

複々線化すると同時に急行の止まる駅が増えたことで、あまり時間の変化が少ないのではないか

・準急その他の運行の時刻表を探して進めていく

・当時の鉄道のニーズをもっと見ていくことで深掘りしていく

 

【質疑】

・時刻表の見方は?新宿の時刻を基準に差を算出している

複々線化の利点は?各駅を無視して走ることができる

・待ち合わせをしないといけないような駅は各停が止まると急行も止まってしまう。詰まることが少なくなる。事業者よりの利点。利用者よりの視点はないのか。

複々線化により時間が増えているのでは?乗ってから降りるだけの行為のためではなくて、待つ時間が短くなるといったような利点が考えられていかないといけない。

・盲点を見つけていかないといけない

・どう都市とつながるのか

・時間は大して変わってないことは前にもやったはず。

・47駅中何駅急行とまるのか、25駅くらい

多摩線との連絡もどうなっているかなどの関連もある

・駅を絞って、実際の都市との関連を見ることができるのかもしれない。

・新しくできた駅に関してみればその地域の変遷がみることができるのかもしれない

・急行がとまるようになったから発展したのか。

田園都市との関連が見つかればいいかも。

 

小田急線全体から都市につなげるのは難しそうなので、一駅に注目するとかの方がいいのかなと思った。でも時刻表の変遷で時間が実感できて、都市を絞る際の指標にはなり得ると感じた。

 

最近ほとんど発言していないので自分の発表のときに逆に誰にもコメントもらえないのではないかと不安になってきてますが、、気になったことがあったら喋っていきます。

気持ちに余裕がないときこそ踏ん張りどきですね。と個人的なことをすいません。

各々研究が進んできてとても楽しいです。これからも楽しみにしてます。

 

B4 櫻井