2016.11.23 ゼミ発表
今回はM1二人の発表でした。
池田薫「多摩川流域における流域都市の形成過程の復元」
[発表]
・多摩川は氾濫が及ばない台地、丘陵地を切り開いて導水している。
・多摩川は急勾配であり隅田川はほぼ水平。
・舟運河川の流速限度、水深、川床勾配などの条件により貨物船が航行できるのは荒川、利根川、淀川等の限られた河川の下流部のみ。
・工場用水は多摩川からの直接取水はほぼ無く、ほとんどが用水路や地下水の利用であった。
[質疑]
・多摩川では氾濫地区と灌漑地区が一致しないのはなぜか。
・工業用水道と多摩川との関係はあるか。
・用水路からの取水の権利関係
・工場立地の特徴 ー 下流、中流、上流で工場の種類の違い。
中井希衣子「稲荷の民族的信仰からみる都市空間の変容」
[発表]
・1968年の神仏分離、神仏判然に関する布告により民間信仰の対象は神社のカテゴリーから外れるか、神社となり国家的な性格の付与、行政の対象となることで宗教的性格が希薄化する。
・神社のなかで、府県社、郷社、村社、無格社という格付けができる。
・1979年に神社明細帳の雛形が提示。形態面では本殿、拝殿、鳥居が必須のものとされた。
・1907年の神社合併、一行政町村一社により神社数が激減。「ムラの神社」を失った地域社会は、ムラとしてのまとまりを表象する宗教的対象・儀礼を希求した。
・地域神社は地域社会の氏子のためのものから、クライアントの私的な求めに応じた民族宗教的なものに変化した。
[質疑]
・神社整備の根本方針とは。
・村社、無格社の排除について「排除」は具体的にどのようなことが起きているのか。
・神社が合併した際の空間的再編のされ方。
・具体的に対象とする稲荷神社。
M1は忙しい日々が続いていて大変だと思いますが、12月の中間発表に向けてがんばってください!!
M2祐川