サブゼミA班 『精神と自然』グレゴリー・ベイトソン後編

こんにちは!

2013年5月15日(水)A班の2回目サブゼミについてです。

課題図書:Gregory Bateson,Mind and Nature(G・ベイトソン/佐藤良明訳『精神と自然:生きた世界の認識論』新思索社2006)

発表者:野口,吉野,神崎,平場

今回は本の後半部分である第5章~第7章について発表し、また本を読んだ上での今後班としての展望についても少し発表を行ないました。

 

第5章では<強化>という話を中心に議論が展開していきました。

子どもに服を片づけさせる。→ほめる。→幾度か繰り返す。→正しい行動だと理解する。

のように、ある行動において、コンテクストにはまった行動をとる。パターンを学習していることを<強化>という。

コンテクストから相手との共通、差異からパターンを知ることが大切だということが理解できました。

 

第6章では強化と発生という2点のストカスティック・システムについて焦点を当てて話を展開させていきました。

体細胞的変化は遺伝子レベルで決定されていて、遺伝的制御が関わっているということ、また生物の多様な形態が点とグリッドを用いることによって、説明できるということは生物の進化という一大パノラマもあるパターンが作用しているということは興味深かったです。

 

第7章ではキャリブレーションとフィードバックについて議論しました。

また、都市・建物更新とマインドにもあてはめた話もしました。

ある“系”を取り出しても現実では外部要因である文化や情報等が関わってくることや建築や建物においても人の意志というもが関与してくることから、生物のなか等に見られる純粋な系とはやや異なるということが議論を進めていくなかで浮き彫りになりました。

 

また第3回目発表に向けて班のなかで議論を重ねていきます。

ベイトソンの本を読んで、これから日々起きる事柄や事象についてもアブダクションを行ない日々知的な発見を楽しんでいけたらいいなと思います。

B4 神崎