11/8 議事録

今回の発表はM2の3人(富山、西、古谷)の発表でした。

 富山 大樹『昭和戦前期における、エリート神主「長谷外余男」による神社の改革<組織整理と境内整備>』

【発表】

長谷外余男:生涯において5ヶ所の官幣小社・大社の神社の宮司を務め、それぞれの神社で内部組織の再編、造営事業を立ち上げた(多賀神社6代目宮司

長谷の仕事:社務所内部の組織の整理・拡充の徹底、規約の制定 境域整理、造営計画の樹立 議会に通るための奮闘

【質疑】

・長谷個人を研究しているものはあるのか

・大江について何か発言があるのか

・予算と造営計画にどのような関係なのか

公文書館などに資料が残っているのか

 

西 恭平『ドイツ国会議事堂及びシュプレーボーゲンを取り巻く構想から見る近代建築・政治思想』

【発表】

ドイツ表現主義の傾向と背景について

感情移入衝動:自然の模倣、法則性の探求。古典主義の系譜→自然(世界)の表象 抽象衝動:自律的精神的想像力で法則性を拒否。ロマン主義の系譜→自然(世界)の現示

表現主義の建築:戦争否定から生まれたと考えられるユートピア思想を基に発想している。またゲルマン的ともいえる精神的なものの表現を強調したデザイン

議事堂への構想:ブルーノタウトの議事堂構想やオットーコーツを具体的に考えていく

【質疑】

・感情移入衝動を説明してほしい

・芸術労働評議会(ブルーノタウトを議長とした評議会。目的は芸術と民衆の結集、建築芸術をもとに諸芸術を結合すること)でなぜ建築が初めにくるのか、労働は関係しているのか

・タウトの都市の冠は都市の無秩序な膨張に対して何が言いたいのか

・クリスタルハウスは誰かの引用なのかどうか

・議事堂の計画になぜホールが中心に過剰に配置されているのか

・最後の議事堂構想でなぜ壁で囲われているのか

 

古谷 優実『街区型集合住宅の面的開発に託された計画理念とその変遷-内藤亮一を中心とするテクノクラートと横浜防火帯建築群に隠された計画理念に着目して-』

【発表】

耐火建築に対しての横浜市議会議事録のまとめ

市民感情を考慮した計画、住宅に困っている人への考慮、横浜全体の繁栄、街区ごとの延焼の防止等

商工会会報

美観に関する記述、国際都市としての威厳、資金難、鉄筋コンクリート造を強いられているという風潮等

【質疑】

・新聞記事はどのような立ち位置にたっているのか

・1952、53年で商工会が防火帯建築を批判する話があるが内情はどうだったのか

・市民のプロパガンダとしての都市美だが具体的にどのような美のことを言っているのか