7/23 ゼミ発表 A班 4回目
前期最後のゼミ発表の報告です。
陳穎禎 「清末から日本植民地時期まで台湾阿里山地域における畜産物交換所に関する研究」
[発表]
・商人主義で、漢民族と先住民が接続されていた状況が近代的
・中央集権的システムの導入により変化 していく
・ネットワーク全体の変化は、ただその構図に変化が起きるのではなく、それを構成する一つ一つの単位にも変化が及び一つ一つの変化があってこそ、ネットワークの変化は起こりうる
[質疑]
・「城」という表記はそぐわない時代もあるので、訂正したほうがいい。
・先住民の関係性(緊張感)と、政府によって統治された 後の(民間事業者の排除の後)両者の関係性(しかれている制 度の違い)では、各々の境界線の質は全く異なるのでは。
池田薫 「二子玉川についての調査と、それを踏まえた自由が丘の比較」
[発表]
・二子玉川の歴史(第一次産業としての砂利、遊園地の建設:別荘地としての利用、日本初のSC建設)
・二子玉川と自由が丘の比較(地理面・街づくりの担い手・交通 etc)
[質疑]
・遊園地の建設、とあるが向ヶ丘遊園と同じ原理?→遊ぶ場所、別荘地として計画されていた。当時 はかなり”遠い場所”と認識されていたのでは。
・自由が丘は一般市民によって少しずつ形成されていった街であり、二子玉川は民間企業によって計画 されてできた街。立地条件などは似ているものの、成り立ちが全く違うので比較対象にはならないのでは。→再開発の成功例・失敗例を探してみては。
吉永ほのみ 「東京湾内湾沿岸漁村集落の歴史的変遷に関する研究」
[発表]
・切絵図、地形図などから空間の変化を追った(比較する上での変数を抑える為、似た地形のものを選 択した)
・船溜まりの消失&持続、当時の敷地割の特徴の継承、海沿い住宅の消失&遊歩道の整備
[質疑]
・船溜まりの存在は確認されても、どんな船があるのか(産業として漁業が残っているのか)
・永代一丁目付近に、品川と同じような形式で船溜まりがあるので確認してみては。
・1931~45年に埋め立てられた土地に、海を引き込んだような場所がある。船溜まりを作ろうとした のではないか。
・海苔が主要な産業の一つになった、とあるが海苔を干す為には広いスペースが必要になるかと思うの で、その観点でも調査してみては。
祐川牧子 「設計競技からみるリージョナリズムについて」
[発表]
・各設計競技の行われた年表の制作
・1970sを境に、求められるテーマが、国→地域、と変化する。
[質疑]
・各設計競技の審査報告書や、各雑誌においてどのようにフォロー&批判されているか、調べてみては。
・地域性のあり方について海外の例との比較をしてみては。
芦谷龍征 「ヤミ市由来の商店街について」
[発表]
・都内のヤミ市由来の商店街、3件の調査報告(吉祥寺ハモニカ横丁、野方文化マーケット、ハモニカ 横丁ミタカ)
・店舗の構成、住民⇆店主のコミュニケーション、ヤミ市らしさ
[質疑]
・ミタカの例において、ヤミ市らしさがでてこない、とあったがそもそもヤミ市は「とりあえず作った もの・仕方なく作ったもの・移築してできたもの」であり0からデザインした場合にはそういった、不便さ:ヤミ市らしさ、がでてこないのは当然では。
・ヤミ市は本当に意図されていないものなのか、デザインされていないものなのか。 →それぞれの中 には固有の秩序があり、それが蓄積した結果があの光景なのでは。
(議事録作成:b4 佐川)
m2 吉永