9/24 B4小論文発表
恒例の、夏休み明けの4年生の小論文発表でした。
竹内詩帆「稲城市 梨の直売所についての調査」
[発表]・稲城市が梨の直売をやるようになったコンテクストについて
・梨小屋は5つに類型できる
直売所、
直売所(直売所+作業所+物置)、
作業小屋(作業所+直売所+物置)、
自宅(自宅+直売所)、
仮設テント(直売)
[質疑]・直売所の立地特性と類型の整理をすると良いのでは
・梨園との距離は分かるのか
・梨小屋は用途によってボリュームがデジタルに類型できることが分かった
弓削多宏貴「個の利益追求としての建築と規制する力」
[発表]・岸本美緒『地域社会論再考 明清史論集2』を読み、市場とそれを規制する力に着いて学び、市場秩序を支えているのは、ケインズ・ハイエク論を調停するような「弱い個人」に依る慣行的な行動パターンであるとし、それを建築に当てはめると慣行は建築行為そのものであると推測し、神山町プロジェクトを分析した。
[質疑]・建築行為が慣行であるとするならば、議論の余地がなくなってしまうのではないか。慣行的な寒竹行為を取り戻すことがテーマではないのか。
小見山滉平「大宮駅東口商店街通りの特色と差異について」
[発表]・大宮駅東口をフィールドワークし、時間帯による道の使われ方や、大規模な商業施設と個人商店の分布や、交通手段に着目し、様々な大きさのものが同時に共存し、大規模な再開発などでは受容しきれない人を許容する大宮駅東口の生態系の一端を描き出した。
[質疑]・人の行動を類型化し、それぞれに対応する空間を抽出すると卒業設計にもつながるのでは
・または混在のしかたを手法かするなど
門間翔大「プロトタイプ住宅の事例から考える:家」
[発表]・アーキエイドの板倉の家、ジャンプルーヴェのデモタブル建築を事例にプロトタイプ住宅の事例研究。どちらも災害復興が背景にあり、地域の産業循環まで提案されている。
[質疑]・ジャンプルーヴェと板倉の家では産業循環の車体の範囲がかなりちがうと感じた
・研究背景に述べていたArchitectureとしての家についてはどう考えているのか
祐川牧子「沖縄県に見るRC造住宅のヴァナキュラー化」
[発表]・沖縄本島で、戦後RCの住宅が普及したが、独特なヴァナキュラーな形態を示す住宅が多くあり、その成立経緯とフィールドワークによる分析を行った。特に米式住宅、角だし住宅、ピロティー住宅に分類でき、構法などの違いからそれぞれの増築の仕方やプランなどに差異があった。
[質疑]・事業者に聞き取りは出来たのか
・どのような調査をしたのか
関根薫「公共空間概念の最高と分類、質について」
[発表]・斎藤純一によりofficial/common/openの分類に、所有者/管理者も組みこみ、さらに行政/居住者・組織・組合/居住者・農家・事業者の3つを加えて6つの分類し、みやしたこうえん/アルカディア21/アーツ千代田などを分析した。
[質疑]・分類に当てはめられたものがすっきり理解できたのか。
・official/common/openそれぞれがどれくらいのレベルになっているかを分析した方が良いのではないか
・空間が必ず3つの分類に分けられるわけではなく、public spaceという前提のもとに、3つの要素が力関係を持って存在しているということを突き詰めていくこと。
[発表]・オリンピックを契機として湾岸部の再開発が進んでいるが、その安全性などには疑問が残る。その再開発の現状と問題点を把握したい。
[質疑]・前期の研究とどうつながりがあるのか。再開発が湾岸に集中しているということに着目した
・研究として科学的でオリジナルな成果が出来ると思うか
ここで一度考えたこと、課題に残ったことがそれぞれあったと思うので、卒業設計なり卒業論文なりにつなげていってください!
修羅場お疲れ様でした。
M2 さとうあやな