7/23 ゼミ発表 D班3回目

更新が遅れましたが、前期最後のゼミ発表の報告です。

 

M1            

平場晶子「新宿における路上の都市探索者の実体と都市構造と再発見 資本主義の都市における原っぱ」

[発表] 林真人『ホームレスと都市空間−収奪と異化/社会運動/資本−国家』明石書店2014から得た知見について

   若年層ホームレスはまだ若く、社会復帰や都市住宅の所有も可能だが、逃げることで自分のアイデンティティを守っている→都市探索者とみなせるのではないか

[質疑]都市の中の管理の線をつくっている国家、資本があり、その制度の隙間を使っている人たちを探したい

   →空き缶などを拾って、お金を得ているようなホームレスのことなども考えると、本当に隙間などあるのだろうか。「路上生活者」というキーワードでは対象を捉えるのには不十分。

 

吉永ほのみ「都市型漁村集落の再開発に関する研究 芝浦地域の歴史」

[発表] 近世の東京湾内湾漁業、台場築造による芝浦の漁業への影響、東京港建設構想の台頭

[質疑] ・現在の東京湾内湾の漁業はどうなっているのか。

   ・近世においては、町人社会、屋敷社会、旗本、寺社、、とカテゴリーごとに社会が成り立ち、それらが政治や経済によってつながっていたが、「漁村社会」はどうであったのか。

 

M2            

青木寛子「神代研究室コミュニティ調査にみる手法と思想の変遷」

[発表] ・伊根図面に表現される描画対象物の分析

   ・女木島調査との図面の比較

   ・DSが相対化された時期と他のサーヴェイとの関係

[質疑] ・神代研究室の関心の動き方を捉える際に、調査方法などの変化をどのように判断すべきなのか

   ・伊根と女木島の比較から何がわかったのか

    →女木島では実際にある情報を記載しているのに対し、伊根では空間の使われ方や構造など、分析的な側面がある

 

前期を通して何となく方向性が見えてきた、もう少し模索する必要がある、とにかく作業を進める段階に入っているなど、人それぞれだと思います。夏休みは台湾、綾里調査などもあり、慌ただしくなりますが、前期のまとめ、継続的な研究を行い、暑い夏を有意義に過ごしましょう。

 

M1 かさまき