11/13 B班ゼミ

11月13日はB班のゼミ発表でした。

 

発表 ちゃんまんさん→竜 (みす欠席)

 

ちゃんまんさん「認知と身体化の領域史―霞ヶ浦周辺における環境世界に関する研究―」

章立てを仮決めし、執筆に向けて序章での背景と視座、1章の霞ヶ浦の地形史について、言語化(文章化)。今回はその内容を発表。

序章(背景と視座、既往研究、目的、対象、方法、構成)

千年を超える時間をもつ領域をみることで、人間が建築によって周辺環境と関係を取り結ぶ動きについて明らかにしようとすることを目的とし、複雑に入り組んだ形と水深の浅さを特徴とする霞ヶ浦を対象とする。資料から、空間、(地形学)社会(歴史学)、認知(当時の認識とその変化を霞ヶ浦に関する記述から抽出)、身体化(構築物に対する意味づけの考察)を明らかにしその関係性を取り出す。

 

【議論】

・認知が霞ヶ浦をどう捉えたかで身体化がそれを通してどう構築物などをつくったかという理解でよいのか

・空間と社会についてのモデル

物体と観念という分け方に近い?モデルに具体例をいれたときに機能するかを考えてモデルをつくるべき

・身体化という言葉は適切か

 野球選手がバットまで自分の身体と一体化する感覚、、、身体化 フィジカルな感じ

 意味づけではないのか?認知を通してモノを変化させるとすれば身体化という言葉は変化させるモノの範囲=スケールが異なるのでは?

社会的なフィルター抜きでモノを認知はできないし、基本的には社会と空間は一体で連動しているはず、身体化という言葉やモデルについてもう少し考えるべき

・既往研究について、建築学歴史学地形学を通した研究をすると思うが、それぞれの既往研究の足りないところなどは何か

霞ヶ浦の研究は江戸を考えるときの後背地としての研究はある、それぞれの分野が他の分野を補うかんじでみれたらよい

・なぜ霞ヶ浦を選んだのか、霞ヶ浦の世界観の位置づけ?

 

 

 

竜 「デモ活動時における都市空間の使われ方について」

台湾 ひまわり学生運動について

前回までは立法院周辺の建物の用途をプロットしていたが、今回は立法院総督府とその周辺も含めた広域から建物の配置と用途について考察してきた。また、実際の動きについての年表を作成中。

地図から考察できたこと

・学生の教育施設について→各大学同士が連携の取りやすい距離にあった。

街路の活用方法

・行政機関と商業、教育関連施設が隣接→街路での占拠運動。(行進ではなく占拠)

凱達格蘭大通

・組織化されたデモ運動が活発に見られる。通り対して逆行して占拠。

 

【議論】

バス停のプロット

デモの際に利用できる移動手段として手掛かりになるのではないか。

→学生は主にバイク移動で、組織的には観光バスなどを利用。

 

商業施設のプロット

デモ時に物資の支援があった。具体的にどこから物資を調達していたかは、まだ不明。

 

ひまわり運動は、立法機関の独立性に対して行なったのが特徴的。

民主制を理解した学生達が、立法院の独立を目指してデモのターゲットに。

立法院の議長である王金平は、行政側の馬英九と敵対しており、学生のデモに耳を傾けることで、行政府に対して立法府の独立性を示せるといった政治的背景もある。

 

今後作業を進めていく上で、ヨーロッパの暴動の歴史学や、

台北を深掘りしていくなら、台北の都市史や都市計画も調べていく必要がある。

 

以上、B班のゼミ発表でした。

 

夏海 ゆかちん