0621 A班ゼミ発表
今回はA班の発表です。以下議事録です。
◇M2河野 “米軍による横浜の接収”
岸根基地の接収の変遷
- 岸根基地
昭和15年ごろ市が農民から買い上げるが、戦争により一度工事は中止
→旧日本軍の高射砲陣地は米軍が接収し、残りの公園予定地は市が無償で農民に耕作させていた
- 反対運動は様々な団体・運動に関わっている
〈質疑〉
- 全体の概要、なぜこの研究を進めているのか、枠組み
→接収と接収解除による横浜の特殊な都市構成について調べていきたい
◇B4 大野 “創発−emergence−について”
- 我々の体の中でも創発はおこっている
細胞:近隣から学ぶことで自分の振る舞いを考える
- 都市でも創発はおこっている
うまく機能する都市の活力と秩序:街路に暮らす即興的な個人の組み合わせ
- 蟻のコロニーと都市は異なる
- パターンマッチング
- フィードバック(g.神経細胞、スラム)
正のフィードバック:常に増加を増す
負のフィードバック:一定の条件の中で均衡点に到達させる
まとめ
創発は様々な場面で起きており、予測不可能なもの
都市のモノ・ヒト同士の関係性や振る舞いから何かうまれるではないかという研究をしたい
〈質疑〉
- 創発は負と正のフィードバックどちらかではなくて割合なのでは枠組みの中での問題なのでは
◇B4 馬 “スラム先行研究”
〜1960 近代スラム対策
住む=居住 働く=仕事
1970〜 現代スラム対策:スラム撤去と改善(なくす→改善へ)
住む+働く→暮らし
2000 スラム居住者に土地の権利を
成功した例はかなり少ないが比較的成功した例(1990年ごろまでは)
インドネシアKPI:住民主導「60/40方式」1966年に開始
-
スラムの本質的な問題は貧困⇔城中村の本質的な問題は制度
- スラム住宅の特徴:粗末な材料、低層、賃貸しない
⇔城中村の住宅の特徴:フォーマル住宅、賃貸
- 城中村:高層かつ高密度な混沌とした市街地に囲まれた農村集落
- 城中村とスラムは違うのではないか
〈質疑〉
- 従来のスラムの根本的な特徴と比べて城中村はスラムとは違うと言っているのか、表面的に異なるだけで本質的なところで同じという可能性はないか?
- 論文を書くのであれば、オリジナルな作業を取り入れる。
◇M2 今
“Spiro Kostof 『THE CITY SAHPED Urban Petterns and Meanings Through History』(Thames & Hudson,1991)”
都市のグリッドを抽出するうえで、定義を明確にするために上記の本の2章“THE GRID”を参考にした
- introduction:都市の形態とプロセスについて/歴史的観点からみた都市形態の要素と パターンなど
- 内容:時代や国ごとの様々なグリッドの特徴や形成の背景
〈質疑〉
- グリッドは自然発生的なものもあるはずだが、都市の中のグリッドではどのくらい計画者の思惑が反映されているのか?
→自然発生的なものとは考え難い
- 対象としているのは拡張していくグリッドなのでは?(図版のJのような、東京的な)かなり幅の広いグリッドの定義をみているので、もう少し狭めるといいのでは?
→図版Jは本書には解説されていないが、自分もそう思い載せた
- 東京のグリッドは主体が大きい、アメリカは上からの強い力が影響している
◇M1 相川 “ハーバード・バイヤーの展示空間とブックタイポグラフィ論”
- バイヤーは本を捲っていくときの連続性を強調するために水平軸中心のシンメトリー構造を重要視した
→それを反映させた本が読み難いと大きな批判
→垂直も大切だと気付き、中心軸の構造に基づいたレイアウト手法へ関心
- 水平の秩序の空間への翻訳
- 『WORLD GEO-GRAPHIC ATLAS』航空の時代において代表される人々のまとめ
〈質疑〉
- 本と空間性の関係性は?
- 本自体は魅力的であるが、どこに焦点をあてていけばいいか?様々なスケールでまとめて自分がどこに興味があるのか探る
B4 木山