2017/06/01 C班ゼミ発表

富山班長によるC班男隊4人の発表でした。

ローテーション2週目です。

ついに6月に入ってしまいました。

 

 

M2富山「多賀神社境域改修の概要」

発表

・多賀神社の改修の理論・手法

・造営の制度・体制について

・造営詩をまとめた資料から、社殿や境内などの部分を抜き書きした

 

質疑

・大江さんの社殿配置の考えが、円城前の社殿によく見られているので、そこを注目するべきでは

・大江さんのゾーニングを見ることで各領域の役割などが相対的に見れるのでは

 

コメント

・これからやるべきこと・論点を必ず書き出しておく必要がある

1、機能的な配慮・対応など

2、ゾーニング(神聖な場所へグラデーションのようにゾーニングしたのは大江が初めて)

3、多賀神社の歴史・伝統をどう読み替えていったのか(どこをどう変えて、どこを残したのか)

4、鉄道(多賀駅からのアクセス)近代的な問題になるため、取り上げる必要あるのでは

近江国犬上郡多賀大社之図から読み取れる要素があり(左側には仏教的な要素がめっちゃあるとか、橋→楼門→拝殿→舞台→幣殿→門唐→正殿に続くのが多層的でプログラムを見ていくと面白く、それが近代に参照されやすいとか)、それが焼けた後の復興で大江がどう改変させたかが重要では?

…etc

 

 

B4片山「コンバーション・リノベーション」

発表

・コンバージョンリノベーションに興味があるが、どう面白いか

・コンバージョンにおける都市再生の事例挙げ

・先行形態論・メタボリズムとコンバージョン

 

質疑

・なぜコンバーションやリノベーションに興味があるか

→元々内装に興味があり、建物の中から都市へ向かうことに面白味を感じた

・無理やり都市の問題にしなくてもいいのでは

・都市再生とは?

→機能が変わって使われるようになったから

・着眼点を絞って自分のオリジナリティを出していかないとダメ

 

コメント

・地方の都市はリノベーションしか動かす体力がないため、リノベーションが当たり前

・住宅特集でもリノベーションが多くなってきている

・リノベーションがどんな手法でどんな価値があるのかを見出す必要あり

・都市の問題にしていかなければ意味がない

→大量の空き家が出てくるのは当たり前、そうすると差別化が出てくるなど

・今はコンバージョン・リノベーションが普通であり、戦後の住宅供給状態が異常だと思った方がいい

→見方を変えればリノベーションは常に起こっている(着眼点を探せ)

…etc

 

 

B4図子「ロシア・アヴァンギャルド

発表

・ネオ・プリミティヴィズム

・光線主義

・シュプレマティズム

上記の3つは1917年の革命直前直後にロシアで開花したロシア・アヴァンギャルドにおいて、平面に注目した時における大きな運動である。

解説しつつ、それがどう連続していったかを説明

 

質疑

・意味を持たない象徴とは?意味を持って象徴になるのでは?

・シュプレマティズムにおける黒の概念は?意味することとは?

 

コメント

マレーヴィチに代表される「シュプレマティズム」の運動は、「光線主義」があってこその運動である。つまり、シュプレマティズムにおける色を消すための or 全ての色を混ぜたような”黒”という概念は、光線主義の中で見出された色というものが、要素となる=理論が存在するということを発見したことが起因となっているのでは。ともすると、これには連続性がしかりと存在する。

印象派は色とかを知覚するのは脳だ、というようにかなり科学的であり、世界を知覚するとはどういうことかをキャンパスの上で表現した芸術運動であるが、キュビズムも人間が世界を知覚するとはを芸術に落とし込んだ運動である。具体的には、物体を見るには色んな方向が存在し、その見方を合成し芸術とする。

…etc

 

 

M1河野「接収が解除された施設の跡地利用計画について」

発表

上瀬谷通信施設

深谷通信所

・横浜の都市史計画的に論じていきたい

 

質疑

・上の2つがどう面白いのか、横浜においてどういう位置付けなのか

・公園以外の跡地利用が実はあまりないのではないのか

・米軍が何を残し、植民地的なところからどう回復したのかを見ていくのはどうか

・接収が解除された地域でなく、外の痕跡を見ていくことはどうか

・神奈川全域を見ても、横浜がこんな接収されたかが不思議だがその位置付けはどうなのか

・行政資料以外にも色んな人が語ったことを

 

コメント

・接収という巨大面積が解放された時の跡地利用を見ることは、それが70年代、80年代、90年代の時期の違いでその時代の都市の問題が反映されていると考えることができるが、それが本当に面白いのか?

・自分の問いや問題意識を持って調査しなければ研究にならない→こういうことを明らかにしたいという姿勢

・やりとりが事務的すぎて生き生きとした風景などが伝わってこない→問題発見にもなりうる

…etc