2016 9/28 B4小論発表

秋学期初回のゼミが開始となりました。

夏休み明けはB4の小論文の発表です。

 

河野 紗輝「横浜市本牧地区における、戦前および戦後の私娼の存在について」

[発表]

戦後の復興を果たしていく中で本牧の復興に一役かっていたチャブ屋を研究することによって当時のチャブ屋の様子を明らかにしていく

・公娼と私娼の違い

・チャブ屋の歴史について

・原富太郎とチャブ屋の関係

[質疑]

・原富太郎はチャブ屋の経営をしていたのか

・チャブ屋は借地で経営していたのか

・本論文をまとめていくにあたり何を明らかにしていきたいのか

・戦前と戦後でチャブ屋街の移転が見られるが何故なのか

・先行研究があるのか

・現段階であるチャブ屋街復元図とオリジナル作業として作る復元図は何が違うのか

 

今 進太郎「「もの」の無用と価値 ―放棄の判断プロセスから-」

[発表]

人が事物に対して行う判断の無意識的要因と「もの」の意味や価値について理解し、「もの」のもつ可能性と合理的な使い方、作り方を考える

・「もの」の価値が再考される時代 路上観察学会考現学、芸術・痕跡としての価値

・価値判断の方法 呪術的思考と科学的思考、放棄プロセスによる「意識」「労力」「形態」の判断要素

・「もの」の合理性 捨てる労力と転用可能性、放棄プロセスとものづくりの思考要素の融合

[質疑]

・呪術的思考と科学的思考の違いはなにか

・放棄プロセスの判断段階をものづくりの思考に組み込むとは具体的にはどういうことか

・この小論を書く事によって何を発見できたのか

 

上川 正太郎「消費空間の変遷とつながりの社会性」

[発表]

時代ごとの消費空間の変遷を追っていき、未来の消費空間のあり方を考える

・消費社会における消費の概念 モノ=社会的意味をもつ記号

・様々な消費空間 渋谷PARCO秋葉原、ショッピングモール

・これからの消費空間の考察

[質疑]

・春学期からの新たな発見、考えがあるのか

・都市レベルのスケールで見ていくのか

・消費が様々な場所で起こり都市が消費されるとあるがAmazonのつながりがないように見えるがどうなのか

・情報が消費空間に与えた影響は速度のみなのか

秋葉原の閉鎖性、外部性の排除とは具体的にどのようなことなのか

 

保川 あづみ「時間と記憶からみた廃墟」

[発表]

廃墟に宿る時間を明らかにすることで建築を考える際の新しい視点を発見する

・芸術家が廃墟から何を見出したのか クロード・ロラン、ユベール・ロベール、フェルナン・クノップフ

・廃墟の美、磯崎新による切断という手法について

・廃墟論の構築

[質疑]

・自分の記憶の距離感、廃墟の凍結した時間による距離感を重ね合わせるとはどういうことか

・磯崎は切断によって何を止めたのか

 

杉本 まり絵「あいまいになる家と宿の境界」

[発表]

家と宿という対照な存在という認識が定義として成立しないことを明らかにし、今後の住まいの形態の新たな可能性を考える

・家について 家族→個人→集合体

・宿について 法による宿の規定、新たな宿のかたち

・家と宿の区別 モノの所有と量、対象者の自由度、行動の自由度

[質疑]

・所有の量の違いはどこで差異が生じるのか

・自由度とは何なのか

 

寺内 達也「建築生産とその要因についての考察―ホームセンターを通して―」

[発表]

建築業界の商物流の進化や変化が見られる実例であるホームセンターの構造、建築市場の変化と建築生産においての位置づけを明確にして、建築と流通の関係を考察する

・建築のビジネスモデルの変化、流通構造

・ホームセンターについて 歴史、市場、サービス形態

・ホームセンターの位置づけ

[質疑]

ハウスメーカー工務店はホームセンターから資材を買っているのか

・建築生産はどのように変わるのか

DIYが流行らなかった日本でホームセンターはなぜのびたのか

・ホームセンターとショッピングセンターは何が違うのか

 

春学期に各々が研究したことを論文、設計につながるように秋学期もしっかりと引き続き研究していきましょう。

お疲れさまでした。

 

M1 芦谷