サブゼミD班 1回目
更新が遅くなり申し訳ありません。
B4の中村です。
今回D班の1回目のサブゼミは
クリフォード・ギアーツ「インボリューション ー内に向かう発展ー」NTT出版(2001)を取り扱いました。
■ クリフォード・ギアーツ
アメリカの文化人類学者であり、インドネシア、ジャワ島をフィールドとし活動調査 しています。
■インボリューション
簡単に説明すると、もとは後期ゴシックのように全体的な様式形成が終了しても、その内部が細分化していく文化の変容パタンです。
これらをギアーツは農業に当てはめ、本書を大きく3つの分類に分けられると考えました。
・社会文化人類学の概念と成果を歴史の解釈に応用する
・マクロ社会学的問題を理解するためにミクロ社会学的分析から得られた洞察を利用する
↓
これらにより、「ジャワ島で起こっている農民たちの貧困と超集中的な人口分布はどのようにして起こったか」ということを文化人類学者としてギアーツの視点から分析し、何が根本的な要因となっているかを見極めました。
(一部 発表レジュメより抜粋)
個人的に初めてのサブゼミで、どのような議論になるのかという期待とうまくみなさんに伝えられるかという不安でいっぱいでした。
1回目の発表はレジメ4枚目の農業のインボリューションとはどのようなものかという議題に向けての各々の発表になりました。
このレジュメではギアーツの文化生態学が、人類地理学と可能論からどのようにして考えられたのかということを中心に説明しました。
なかなか難しい議論になりましたが、環境決定論を定時することによって可能論をよりわかりやすく説明できたと思います。
そして、サワと焼畑という2つの異なる農業システムを理解することにより、下図の3つの時期における生態系の特徴やインボリューションの様子を追うことができました。
インボリューションを説明していく上で重要なのはこの3つの時期です。
オランダのトップの交代により、インボリューションの仕組みも異なってきます。重ね置きの原理を中心に考えました。(ジャワ経済とオランダ植民地経済が重ね置きされています)
法人プランテーション期はインボリューションを説明する上でもっとも重要な時期になると思いました。
上図の4つの特徴は後の発表でも出てくるキーワードになっています。特に貧困の共有は今後紹介しいく本の中でも多く取り扱われています。
今回インボリューションという単語だけでなく、系と外圧というものを頭に入れながら日頃から議論をすることが重要であると思いました。
個人的に説明不足な点もあり、反省点も多い発表になりました。D班としては早い時期からミーティングを重ね発表にのぞみました。
ボーダー兄妹で語っています。
みなさんお疲れ様でした。
B4 中村