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4/30,5/1 M2・B4頭出し

ゼミ

青井研のゼミがキックオフしてから早くも1ヶ月が経とうとしています。

先週の水曜日には青井研で毎年恒例のサブゼミも始まり、今年も初回から充実した時間を過ごすことができました。今後4つの班を通してどのような議論が展開していくのか楽しみです。(サブゼミで取り上げた本や議論についてもブログで紹介していくので、読者のみなさま、もうちょっとだけお待ちください・・・。)

今回はタイトルの通り、先日のゼミミーティングでのM2とB4の頭出しについての報告です。M2は主に昨年度から続けてきた研究についてと、自分の研究の目的、現段階での仮説に関する発表。B4は自分が何に興味・関心があるのかを各々まとめて発表しました。

M2 4人、B4 8人と大人数なのですが、発表と質疑について簡単に紹介したいと思います。

 

4/30 M2頭出し

 

青木寛子「神代研究室コミュニティ調査の手法と思想の変換」

[発表]・巨大建築論争とコミュニティ調査の明確な関係性を示す

    ・図面・著述関係資料から神代研究室のコミュニティ論の形成過程を解明する

[質疑]・神代先生はなぜ巨大建築論争を起こしたのか

    ・神代先生はアメリカで一体どんなことを学び、考えたのか

 

倉石雄太「東京都心部における土地所有体系と都市形態の変遷に関する研究」

[発表]・江戸から明治へと社会システム近代化に向けての変革期において、それまで封建的に管理されていた土地が、次第に取引が盛んになり流動化していく過程を把握し東京特有の土地のフレキシビリティの所以を明らかにする。

    ・神田錦町江戸城郭内)と神田司町江戸城郭外)といった初期条件が全く異なる土地をケーススタディとして、それらがどのように均質化していくのかを調査中

[質疑]・元々同じような土地が、その後の土地取引などで全く性質の異なるもの(ケーススタディの逆パタン)はあるのか

    ・土地的担保とGHQ占領下における財閥解体財産税での違いは何か

 

吉野歩「武蔵野新田における江戸-東京移行期の動向から見る短冊状地割の変容と明治以降の市街形成に関する研究」

[発表]・三鷹や吉祥寺などを対象として、農村集落の背後にある地質・地理的要因との関係、農業的結合による農村社会との関係から近代以降の市街形成の一端を記述することが目的。

    ・分家の発生や甲武鉄道開設による農民の動向などから、近世社会との連続性や集落ごとの特徴を読み取ることができるのではないか

[質疑]・近代以降の開発の形態(アパートをつくるか、戸建住宅をつくるか)によって、土地の割り方は変わる

 

佐藤あやな「公的住宅供給の変容から見る東京郊外住宅史に関する研究」

[発表]・東京市営住宅などは住宅供給だけでなく浴場などの社会事業施設も整備しようとしていたが、なかなか浸透せず理念と実態にはギャップが生じていた。

    ・国による住宅政策の試行錯誤の履歴、東京が本質的に持つ性質を明らかにしたい

[質疑]・公的なものと民間によるものとで、公共ファシリティ整備などの実態には何か違いが見られるのか

    ・日本の郊外住宅地形成史を扱う上で、理念/実態という視点がなぜ有効な切り口だと思ったのか

 

以上がM2の先輩方の発表です。

昨年度から研究を続けているため、難しい内容も多く議論も長時間に及びました。

約一年後、どんな修士論文になるのか楽しみです!続いてB4の発表です。

 

5/1 B4頭出し

 

小見山「地下空間と地上空間の境界」

[発表]・地上と地下空間の中間領域、地下街の内外部空間の曖昧さに関心。地上と地下の関係性の考察

[質疑]・ヒカリエなどを例に考えてみると、地上/地下の中間領域というよりはGLの設定が変わってきていると捉えることができるのではないか。

 

祐川牧子 「同じ地域での用途別の建物や土地の比較」

[発表]・地域性が同じ条件で、各職業に合った建物の使われ方の比較を行う(佐渡島などを対象として) 

[質疑]・働き方によって形態が異なる「働く建物」という視点でそれぞれを比較してみると、違った見え方が出てくるかもしれない。

 

関根薫 「公園からみる公共概念の変遷/道から考えるコミュニティの発展」

[発表]・「公共」という概念の再定義化、公園と道の違いの考察。制度的な切り口での研究ではない。 

[質疑] ・空間をつくる=境界をつくるということは人の動きが制限される、つまり「制度」をつくることでもある

 

竹内詩帆「社寺の用途変化による集落形成の変化」

[発表] ・社寺と人の生活は密接な関係があったが、だんだん離れてしまった。それはなぜかを明らかにする。

[質疑] ・なぜ社寺と集落の関係に興味があるのか。具体的な対象を選んで研究する

 

丸橋優希 「文教都市の変遷に関する研究」

[発表]・国立市の駅周辺の景観の美しさがいかにして形成されたのか、習志野市川崎市との比較も行う

[質疑]・何を「文教都市」と言っているのか、どこに着目するのか

    ・「きれい」ということは、そこに何らかの政治が働いているということも意識する

 

門間翔太 「一つの通過点としての建築とは」

[発表]・人と自然の境界という観点から、建築と自然、建築と人の距離について考えたい。

[質疑]・「建築」を重要視するのはなぜなのか。そもそも自然があって人がいて、その人たちがどのように生きていくかという論理として「建築」があるという関係性を踏まえる必要がある。 

 

弓削多宏貴 「河川空間の再考と筏流し/宿場町とその応用について」

[発表]・交通整備や治水によって機能を失ったものの変遷や可能性を見ていきたい

[質疑]・機能を失った河川や宿場町を見直すのはなぜか。研究の着眼点は具体的にどこにあるのか。

 

Jo Hyun Mook 「地域均等発展:韓国ソウル(江南(カンナム)と江北(カンブク))」

[発表]・1960sの江北の都市化、その後の江南の発展により、南北で格差が生じた。均等開発案を提案したい。

[質疑]・地域間で格差が生じるのはなぜ問題なのか。誰にとってのどういう問題なのか

 

B4のみなさんは初めてのゼミ発表ということで、それぞれ大変だったと思いますが、引き続き先生や先輩、同期と相談し合いながら、研究の方向性が決まっていくと良いかなと思いました。

一通り頭出しが終わり、これからは4グループのローテーションで、それぞれの発表は月に1回になります。一年間気を引き締めていきましょう!

 

M1 笠巻優也